二十分で書いたから下手かも(冗句)

(19:09 文章以外の部分を追記しました)

http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20090926/1253895012 とそれに続くTwitterでの流行に触発されて。ほとんど雲の上へのtrackback。ところでこれtrackbackできてるのかな。

ということでやってみました。この下の文章はおもしろくないのですが、企画はおもしろかったです。こういうの、やってみたかったのかも。こういう文章を普段書かない人も一度やってみると(僕が)おもしろいと思います。やろうぜ。

二十分で文章を書く。よろしい。二十分は一千二百秒だし、光だったらまぁだいたい1200/60*60*24*365.25光年くらいの距離を進める時間なわけで、じゃあその間に僕の文章はどこまでたどり着けるのかと、これはちょっとした実験なわけだ。エヴリシング・イズ・エー・オーケイ。いまの時刻は十七時三十四分。まぁ一分くらいの誤差には目を閉じていてもらいたい。目を閉じてしまっては読めるものも読めないので、閉じたあとには開いてもらいたい。
で、だ。僕は文章を書くということが絶望的にできない。まぁそういう訓練を受けてこなかった、なんてのはおそらく何の言い訳にもならなくて、そんなものを受けた人の方が稀だとは思うし、でも大体の人はそれなりに書くことができているように思える。英作文だって論述問題だってみんな嫌そうな顔しながらもちゃんとやってたもんな。本気でああいうのができないのは僕だけだったぜ、まったく。
ここまで指先の動くに任せて書いてきたけど、いったい何を書くべきなのかはまだ決まっていない。こういうときには洒落た小噺のひとつでもひねり出せるのが望ましいのだが、あいにくと僕にはその種の才能が存在していない。想像力の欠如、というものだろうか。僕の書いた話というのはだいたいが結局すべて独白に終わってしまって、だからこの文章も基本的には独白の形式をとることになる。独白。孤独な白。人を殺すなら、雪の上がいいですね。雪原に咲く紅い花。これはなぜか「べにい」とは読まれない。
概ね五分が経過して、文字数はちゃんと数えられないのだけどそれなりの分量になってきたのだけど内容的にはほとんど空っぽに近い。こういう速度で文章を書くとどうしても近視眼的と言うか、前後のつながりをきちんと考えることができなくなるから同じような言い回しが繰り返されるようになってしまうよね。ええと、そろそろ中身のある話をしようか。さっき五分と言ってからすでに四分が経っていることを知っているのは君と僕だけ、他にはいない。
たとえばそう、まず幼馴染の女の子とか導入しよう。それから?しゃべる猫なんかいいんじゃないかな。そうやって適当に設定したところで連中のキャラクタについて何一つ思いつかない。しゃべる猫なんかみたことないし。もしかしたらみたことがあるのかもしれないけど。見た目じゃわからないのがつらいところよな。ねこ。ねこねこねこねこ。ねこは「にゃあ」と鳴くいきものです。しっぽを「?」の形にしながら。
で、幼馴染が言う。ひらたく言ってしまえばね、と。ひらたい話ってのがなんなのかについて考え始めるともうこの話は脱線してしまってこれは後に残された三日月湖ということになるのだが。やっぱり間接話法とか。そういうと彼女はすこしばかり思案したあと妥当だよねと微笑むわけで、そんな都合のいい女の子なんてお前の空想以外にいるわけ無いだろうと脳内で他人事みたいにつぶやく奴がいて、まぁ他人だしなと別の誰かが笑う。この女の子が僕自身である可能性についてはとくに検討したいとも思わない。しゃべる猫がまったく出てこないことについていまさら考えてもしかたが無い。
さて、十五分。こう考えると案外遅いものだなと、そもそも結局この話は僕の頭蓋骨から一歩も外に出られていないと、そう思ったり、こういうのを書くのはもっとハイになってるときがいいんじゃあないかな。先ほどから文章の体をなしていない。これ誰か読むのかな。
ええと、それで、そう、猫の話だった。僕は猫がすきなのだから猫の話でもしておけば大丈夫に違いないのだ。塀の上を歩く猫にとってそれは壁ではなく道だというこの話まえにどっかでしたな。ああそろそろ時間じゃないか。あと二分を切っているはずなのだ。時間が無い。ガロアかお前は。
本格的に時間が無いのでここら辺で締めなければならないのだけど適当な文句が思いつかない。出力は思考の速度にどうがんばっても追いつけない。結局タイピングの練習など無駄だったのかもしれない。そして出力に制限された思考はとりあえず手近な言葉で空間を埋めようとするから口癖とかが浮き彫りになるよね。つまらない文章でごめんなさい。小説なんか書けるわけが無い。ばいばい。